いかに情報を発信するかが地方活性のカギを握る

コラム

2018/05/01

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2018/05/01

いかに情報を発信するかが地方活性のカギを握る

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外国人旅行者も増加している各地の観光スポット

名古屋のひつまぶし、山口のふぐ、熊本の馬肉など、全国にはその土地ならではのグルメが数多くあり、地元の人はもちろん旅行者の舌を楽しませてくれます。また青森の奥入瀬渓谷や栃木の華厳の滝、鹿児島の桜島といった風光明媚な景勝地は豊富ですし、温泉、寺社、史跡など、一度は訪れたい観光地はたくさんあります。
  
外国人観光客も東京や大阪といった大都市だけでなく、魅力あふれる観光スポットを求めて地方を訪れるようになりました。そうした外国人観光客を呼び寄せるには、地域のよさをいかに発信していくかがポイントになるといえるでしょう。
  
安部内閣も2014年に「地方創生」を掲げたのはご存じの通りです。東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけながら、日本全体の活力を上げていこうとしています。この政策においては、事業展開に必要な人材の育成・確保のためのオンライン講座「地方創生カレッジ」や、意欲ある有識者を派遣する「地方創生人材支援制度」など、政府としてもさまざまなフォローをおこなっていますので、興味のある方は詳しい情報を調べてみてはいかがでしょう。

アイデアと情報発信力で地方創生に取り組む

「活性化したくても、うちの町にはこれといって特徴が無い……」とこぼしてしまう自治体もあるかもしれません。しかし、なかには置かれた環境をうまく活かし、そのよさを発信しているところもあります。
  
たとえば徳島県神山町では「創造的過疎」という取り組みを実践。過疎化の現状を受け入れつつ、若者やクリエイティブな人材を外部から誘致することで人口構成の健全化を図り、農林業だけに依存しない均衡の取れた地域づくりをおこなっています。
  
また島根県海士町では、U・Iターン者の支援などを受けながら、高校の魅力化プロジェクトを推進。島外からの生徒を積極的に受け入れたり、公営塾を設置するなどして教育の質の向上に努めた結果、2008年度には28名だった隠岐島前高校の入学者が、2014年度には59名と倍増しました。さらには大学への進学実績も向上するなど、大きな成果を挙げています。このように何かしら特色を打ち出すことで、地方は活性化するといえそうです。
  
また自治体は人を呼び込むだけではなく、その土地の定住者にいかに快適に暮らしてもらうかも考えなくてはなりません。そのためには各種届け出についてや、保険・年金について、防災・災害に関すること、図書館・公園の利用についてなど、幅広い情報を届けていくことが重要です。

  • 茨城県行方市は「情報発信で日本一プロジェクト」を立ち上げました。プロジェクトでは広報誌、議会だより、防災・国民保護ハンドブック、給食の献立など、あらゆる紙媒体をデジタル化。さらに外国人居住者にもわかりやすいよう多言語化し、暮らしに必要な情報をしっかり届けています。

デジタル化することで、どの記事に何回アクセスしたのか、記事のどこに興味を持っているのかといったデータの集計も可能に。その結果を反映することで、より充実したコンテンツづくりをおこなっています。
  
茨城県行方市「情報発信で日本一プロジェクト」紹介動画(YouTube)

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  • 当社の提供している「MCCatalog+」は、日本語の観光ガイドやフリーペーパー、レストランメニューなどを簡単に多言語し、スマートフォンやタブレット端末で閲覧することができます。訪日観光客はもちろん日本で暮らす人々に、「MCCatalog+」を使って地域の大切な情報を発信してみてはいかがでしょう。

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