情報発信で大切なことは多言語対応とデジタル配信

コラム

2016/03/30

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2016/03/30

情報発信で大切なことは多言語対応とデジタル配信

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年々、増加し続けるインバウンド消費。特に、中国や台湾などアジア圏からの訪日旅行者はこれからも増え続けていきます。2020年の東京オリンピック開催に向けて、この流れはさらに強まり、日本を二度三度訪れるリピーターが増えていけば、東京や大阪などの大都市圏はもちろんのこと、地方の魅力を発信する機会が広がっていきます。そのようなチャンスを逃がさないためには、どのようなことがこれから必要なのでしょうか?

意外とかかる多言語対応のための印刷物コスト

もっとも大事なことは、日本を訪れる外国人のニーズにあわせて情報を発信していくことです。
外国語での情報発信は、まず英語でと考えがちですが、近年のアジア圏からの旅行者の増加を考えれば、英語のほかに、中国語、韓国語などの案内も必要となってきます。

たとえば、日本語版の観光パンフレットがすでにあって、これをもとに外国人向けに翻訳版をつくるとします。実際に訪れる外国人旅行者の出身地はさまざまですから、旅行者のニーズにあわせるなら、言語ごとの翻訳版をつくらなければなりません。この作業は、実際にやってみるとかなり大変な作業です。日本語から外国語に翻訳すること自体が大変なのですが、日本語と翻訳された外国語の文字数は異なりますから、あわせて誌面のレイアウトも変更しなければなりません。パンフレットの多言語対応といっても、対応言語を増やせば、翻訳コスト、誌面制作コスト、印刷コストが言語の数だけ積み重なってしまいます。しかも、観光情報は常に変化していきます。新たに紹介したい情報がでてくればパンフレットを作りなおすことになりますが、翻訳版についてもあわせて作りなおさなければならず、さらにコストがかかることになります。

インバウンドはこれからのビジネスチャンスではありますが、未知数な部分が多いのも事実。情報発信が大事だとはわかっていても、最初から大きな予算を組んで取り組むのは難しいかもしれません。

既存の印刷データを活用できるMCCatalog+

わたしたちモリサワがご紹介するMCCatalog+(エムシーカタログプラス)は、外国人向けの情報発信を低コストでスピーディーに行うことができる多言語対応の電子配信ツールです。

一番のメリットは、日本語でつくった既存の印刷物のデータをそのまま使えるところ。専用のツールを使ってデジタルブック化することで、自動的に、英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語、タイ語の翻訳表示をすることができます。読みたい文章を画面上でタップすると、テキストウィンドウが立ち上がり指定した言語で翻訳した文章を拡大表示。翻訳で文字数が変わっても別ウインドウで文章を表示しますから、誌面レイアウトに影響することはありません。

一般的なデジタルブックでは、文章を読む際に画面全体を都度拡大しなければなりませんでしたが、MCCatalog+では、美しくレイアウトした誌面を文章とあわせて楽しむことができます。訪日外国人旅行者にも直感的にわかりやすい写真やイラストを翻訳された文章と一緒に表示できれば、パンフレットに載っている観光資源の魅力をより効果的に伝えられることでしょう。

インターネットを使って情報を直接配信

MCCatalog+のメリットはそれだけではありません。旅行者の手元にあるスマートフォンやタブレットに、インターネットを通じてデジタルブックとして直接届けることができます。

紙のパンフレットを旅行者へ届ける場合、現地で直接手渡しするか、配布場所に設置するしかありません。多言語対応の場合、その言語の数だけパンフレットを設置しなければなりませんから、設置場所のスペースの確保や在庫の管理など業務が新たに生じます。デジタルブックであれば、店頭に設置するのはパンフレットをダウンロードするためのPOPだけで十分。また、ホームページやSNSで紹介を行えば、現地を訪れる前にデジタルブックをダウンロードしてもらって、事前に興味を深めてもらうこともできるでしょう。

また、動画の埋込みや音声の自動読み上げなどの機能があるのもデジタルブックならではのこと。紙の印刷物ではできなかった表現が可能となります。このようなリッチコンテンツ化は、インバウンド施策として外国人旅行者に有効なのはもちろん、日本人が読んでも喜ばれるものになります。

インバウンド施策の第一歩として

今後、団体ツアーだけでなく個人旅行で訪れる外国人旅行者が増えていくことを考えると、多言語による情報発信はより重要になってきます。しかし、予算とリソースは有限。インバウンド獲得のためにやるべきことは、情報発信以外にもまだまだたくさんあります。MCCatalog+は、煩雑な翻訳作業の対応にかかる時間を減らし、より魅力的なコンテンツをつくるための時間を生み出すことのできるツール。インバウンド施策の第一歩として、きっとお役に立てると思います。

◆4月からはインバウンドにまつわる旬な話題を定期的に発信していきます。
どうぞお楽しみに!!

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