インバウンド多言語対応で対応すべき5つの言語

コラム

2017/09/11

コラム

2017/09/11

インバウンド多言語対応で対応すべき5つの言語

  • facebook
  • twitter

年々順調に増加し続ける訪日外国人旅行者数。中国人旅行者の急激な増加に注目が集まりがちですが、それ以外の国の旅行者数の伸びも見逃せません。2020年に4000万人の訪日外国人旅行者数を目標にしている現在、日本を訪れる外国人のニーズにあわせて適切に情報を発信していくことが、より重要になってきます。

世界共通語である英語は必須

私たち日本人が海外旅行に行く際に、気になるのが旅先で言葉が通じるかどうか。同じように日本を訪れる外国人旅行者の抱く不安の大部分は、言葉で解決することができます。初めていく場所は期待と不安でいっぱいですが、もしそこで母国語の案内がある店があったり、片言でも母国語が通じるスタッフがいたりしたら、心理的な距離はぐっと縮まります。
  
外国語といっても様々ありますが、まず整備すべきは「英語」でしょう。英語の一番の特徴は、母国語とするネイティブスピーカーよりも、第二言語として使ったり、外国語として学んでいたりするノンネイティブスピーカーのほうが多いということです。つまり、英語はすでにアメリカやイギリスといった一部の国の言葉ではなく、世界中で、多国間の人々のコミュニケーション手段として使われる共通言語という位置付け。英語が通じる環境を整備できれば、アメリカ圏もヨーロッパ圏もアジア圏もまとめて対応することができます。

訪日外国人旅行者の大半を占める中国と韓国

日本政府観光局(JNTO) 発表の統計データによれば、2017年1~7月の期間で最も旅行者数が多かったのは中国の406万人。次いで、韓国の403万人、台湾の273万人、香港の131万人と続きます。訪日外国人旅行者の総数が1,643万人ですから、東アジアの4カ国で全体の約7割以上を占めています。
  
英語の次に、これら東アジア圏の言語をカバーしましょう。中国語を母国語とする人は世界に約12億人。世界最大の母語話者人口を有する言語です。中国語は2種類あり、「中国語簡体字」は中国本土やシンガポールを中心に、「中国語繁体字」は、香港、台湾、マカオなどを中心に使われています。翻訳対応する際には、ターゲットにあわせて簡体字と繁体字のどちらが必要なのか、それとも両方準備したほうがいいのか検討したほうがよいかもしれません。
  
中国に次ぐ旅行者数を占める韓国も無視できない存在ですから、「韓国語」の対応も欠かせません。韓国語のハングル文字は、1つ1つの文字に意味はない表音文字なので、日本人でも意外と覚えやすいようです。

タイ人旅行者にはタイ語での対応を

英語、中国語繁体字、中国語簡体字、韓国語の次に準備が必要なのは「タイ語」です。タイからの旅行者数は2017年1~7月の期間で58万人。まだ中国や韓国、台湾、香港に比べればまだまだ割合は少ないですが、第6位の位置につけています。親日家が多く、また日本からタイを訪れる旅行者も多いことから、これから着実に増加していくことでしょう。タイでは英語や中国語を日常会話レベルで使える人が少ないので、タイからの旅行者を集めたいのであればタイ語での翻訳対応は必須です。
  
多言語対応は、一度に翻訳しようとすると大きなコストや労力がかかります。まずは短期的には機械翻訳などを使って最低限のコミュニケーションがとれる体制をつくり、その上でターゲットとなる国の言語でていねいに翻訳した印刷物をつくったり、対象となる言語が話せる新たなスタッフを配置したりして充実させるのがよいでしょう。

  • column20170430_06
  • 当社の提供している「MCCatalog+」は、日本語の観光ガイドやフリーペーパー、レストランメニューなどを、スマートフォンやタブレット端末で簡単に多言語(英語・中国語簡体字・中国語繁体字・韓国語・タイ語・ポルトガル語)で閲覧することができます。好奇心旺盛な訪日外国人旅行者に対して「MCCatalog+」を使って、ディープな日本の情報を提供してみてはいかがでしょう。

ニューストップへ

  • facebook
  • twitter