お金の使い方にあらわれる訪日外国人旅行者の旅の楽しみ方

コラム

2018/02/16

コラム

2018/02/16

お金の使い方にあらわれる訪日外国人旅行者の旅の楽しみ方

  • facebook
  • twitter

2017年年間で過去最高の2,869万人を記録した訪日外国人旅行者数。しかし、1人あたりの旅行支出額は15万3,921円と、前年の15万5,896円に比べて1.3%減少しました。観光庁「訪日外国人消費動向(平成29年年間値・速報)」のデータによれば、1人あたりの旅行支出額は2015年に過去最高の17万円台となった後、2016年、2017年は15万円台で落ち着きを見せています。

買い物の中国、短期滞在の韓国

旅行消費額で最も大きな割合を占めているのは中国(構成比38.4%)。次いで、台湾(13.0%)、韓国(11.6%)、香港(7.7%)の順に東アジアの国が続きます。
  
一時期、中国人旅行者が日本滞在中に大量に買い物をする、いわゆる「爆買い」が話題になりました。為替や関税の影響で以前のような盛り上がりは収まりましたが、それでも2017年の中国人旅行者1人あたりの旅行支出額は230,382円。訪日外国人旅行者全体を見ても群を抜いています。内訳をみると、最も多いのが買い物代で119,319円。中国人旅行者は、依然として日本で多くのモノを買い物していることがわかります。
  
2017年のトピックとして、中国と韓国からの旅行者数がともに過去最高記録となる700万人台に達しました。これまでの訪日旅行者数といえば中国の一人勝ちでしたが、中国の735万6千人に対して、韓国は735万6千人とかなり接戦しています。
  
しかし、1人あたり旅行支出額を比べてみると、韓国人旅行者の支出額は71,795円で、中国人旅行者の約1/3ほどです。韓国人旅行者は日本での滞在期間が短いのも特徴で、2017年の平均泊数は4.3泊。中国人旅行者は平均10.9泊ですから、こちらにも大きな違いがあります。中国人旅行者が、お土産を買いながら日本にゆっくりと滞在するのに対し、韓国人旅行者は、アクセスしやすい九州や関西を中心に目的を絞って日本を訪れる。同じ東アジア圏からの旅行者といっても、旅のスタイルに大きな違いがあることを考えておかなければなりません。

地方都市を巡るヨーロッパ、雪を求めるオーストラリア

  • 中国に次いで、1人あたりの旅行支出額が多いのは、オーストラリア(225,866円)、イギリス(215,393円)、フランス(212,443円)、スペイン(212,572円)といった国々。中国と比べると、買い物代が少なく、宿泊費、飲食費、交通費にあてる予算が大きいのが特徴です。滞在期間も10日~2週間と長く、ゴールデンルートはもちろんのこと、日本の文化や生活体験に興味を持った旅行者が地方都市にも足を運んでいると考えられます。

オーストラリアは、娯楽サービス費にあてる予算が他の地域に比べて大きく、14,094円。全地域平均が5,014円ですから、極めて突出しています。その理由はウインタースポーツです。オーストラリアは日本とは季節が逆の南半球の国。北海道のスキーリゾートなどに長期滞在して、スキーやスノーボードなどを楽しんでいます。
  
旅行支出額をキーワードに、訪日外国人旅行者の日本での楽しみ方をみてきました。買い物、滞在、エンターテインメント。インバウンド消費といっても、国によって日本の楽しみ方は様々です。今後、訪日外国人旅行者が順調に増えていけば、彼らが求めるものもさらに多様化することでしょう。インバウンド施策を進めるにあたり、外国人旅行者がどのような国からどのような目的で訪れるのか、今まで以上に見極めていく必要があります。

  • column20170430_06
  • 当社の提供している「MCCatalog+」は、日本語の観光ガイドやフリーペーパー、レストランメニューなどを、スマートフォンやタブレット端末で簡単に多言語(英語・中国語簡体字・中国語繁体字・韓国語・タイ語・ポルトガル語)で閲覧することができます。好奇心旺盛な訪日外国人旅行者に対して「MCCatalog+」を使って、ディープな日本の情報を提供してみてはいかがでしょう。

ニューストップへ

  • facebook
  • twitter