訪日外国人旅行者の満足度をあげるのは、母国語でのひとこと

コラム

2017/02/01

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2017/02/01

訪日外国人旅行者の満足度をあげるのは、母国語でのひとこと

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日本政府観光局(JNTO)の調べによれば、2016年の訪日外国人旅行者数(速報値)が2,404万人に達しました。2015年の訪日外国人旅行者数は1,973万人ですから、前年比21.8%の増加です。2014年は1,341万人でしたから、わずか2年間のうちに訪日外国人旅行者数が1,000万人以上増えたことになります。

訪日外国人旅行者数の7割は東アジアから

2016年の訪日外国人旅行者数約2,404万人のうち、全体の約7割強を占めるのが東アジアの国々。中国、韓国、台湾、香港からの旅行者の合計で、1,700万人を超えました。

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最も多いのは中国の637万人で、前年比27.6%の増加。昨年に引き続き、中国は訪日外国人旅行者数が最も多い国でした。年計で600万人を超えたのは今年がはじめてです。中国に次いで多いのは、韓国。旅行者数は509万人で、前年比27.3%増。台灣は416万人で、前年比13.3%増。香港は183万人で、前年比20.7%増です。
  
「インバウンドが増えている」と聞くと、世界の国々からまんべんなく旅行者が訪れていると思いがちですが、近年の旅行者増加を支えているのは、主に東アジアからの旅行者です。

求められる「日本でしかできない体験」

東アジアからの旅行者が年々増加している現状を考えれば、彼らが日本滞在中に満足して過ごしてもらう環境を整えることを、インバウンド施策として優先すべきでしょう。

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  • 訪日外国人旅行者の買い物金額の落ち込みから「爆買いの時代は終わった」という論調もありますが、それでも東アジアからの旅行者は、今後も増加していくと見込まれます。彼らは、買い物以外にどんなことを求めて日本にやってきているのでしょうか。

それは「日本でしかできない体験」です。電化製品や化粧品などの買い物は、一度手に入れてしまえばそれで十分。ですが、日本の自然や文化、食などの体験は、さまざまな興味を刺激し、また別の体験へのキッカケとなります。
  
実際、これまでの旅行先は、東京や大阪、京都を巡るいわゆるゴールデンルートに集中していましたが、最近では地方を行き先に選ぶ傾向が一層強まっています。これも日本でしかできない体験を求める訪日外国人旅行者が増えているからでしょう。
  
そして、満足した体験は他の誰かに話したくなるもの。ファンになってくれた訪日外国人旅行者のクチコミは、日本に関心を持つ新たな旅行者を増やすことにつながります。つまり、旅の満足度を上げていけば、積極的に宣伝しなくても旅行者のほうから自然と訪れてくれるようになるのです。このような良い循環をつくっていくことが、本来のインバウント施策ではないでしょうか。

中国語・韓国語など6言語に翻訳できるMCCatalog+

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訪日外国人旅行者が求めるのは、まだ見たことのないものや、まだ経験したことのないものです。
  
ですが、事前にまったく説明がなければ体験するきっかけが掴めず、未体験のまま終わってしまいます。日本人にとっては当たり前のことでも、事前の情報を持たない訪日外国人旅行者にとっては、わからないことばかり。そこで彼らの母国語で説明を添えることができたら、未体験が初体験へと変わりやすくなります。
  
中国や韓国、台灣、香港など東アジアからの旅行者が増加している現在、彼らの母国語で説明できる環境を整えることは、旅の満足をあげリピーター増やすために不可欠です。当社のMCCatalog+は、日本語で作られたパンフレットなどの印刷物を、英語・中国語簡体字、中国語繁体字・韓国語・タイ語に翻訳表示することができますから、まずはこちらを使って多言語対応をはじめてみてはいかがでしょうか。

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